実印は自分だけのものですから、基本的にはそれだけのものであることが相応しいのです。
自分がこの世に一人しかいないのと同じく、その印鑑もひとつだけ存在していることが望ましいといえますね。 ですが実際にそんなことがありえるでしょうか。
たとえば、手彫りの印鑑なら、一本一本つくっていますから、同じものはなくなりますが、機械彫りならそうともいえませんよね。機械彫りであっても、彫るパターンを一本一本変えることが出来るようになってきていますから、より手彫りに近いデザインのものを起こせるようにはなってきています。
ですがどちらの場合も、同じ名前を何度も彫れば、似たような形にはなるはずです。
よくある名字の人なら、なおさらその違いをつくるのは難しくなっていくことでしょう。
そうなると、微妙な誤差の印鑑がたくさん出回ることになります。
人間の場合は、顔が似ているといってもパーツがたくさんありますし、体のいたるところを確認すれば、別人だということがすぐにわかります。ですが、印鑑の場合はあの小さな印だけが判断基準になるわけですから、より高度な技術が必要となるはずです。
人間の指紋も同じようなことがいえますが、指紋の方がより細かい線を表現していますから
印鑑よりは区別がつきやすいといえるでしょう。
ですが、印鑑は所詮文字の集まりなのですから、絶対に同じものはないと考えていても
人の目、機械の目をかいくぐってしまうような、偽物がでてくる可能性だってあるのです。
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